虫歯になる人は虫歯を誘引する体質である

虫歯の原因となる細菌とは
虫歯の原因となるのは細菌です。
様々な細菌がある中、おもに虫歯の原因となっているのはミュータンス菌といわれる連鎖球菌です。
しかもこの細菌は元々私たちの身体にいる細菌ではありません。
ミュータンス菌は、人から人に感染する細菌です。
親が口移しで乳幼児に食べさせる際、親の口腔内にあるミュータンス菌が子供に感染することが多いようです。
ただし近年の研究ではこれだけが原因ではないという説も浮上しています。
食器や箸、スプーンなどの共用が原因の可能性もあるとか。
6歳児までにこうした接触があるとミュータンス菌が定着しやすいようです。
つまり家族を介して虫歯を定着させているケースもあるということです。
子育て世代はお子さんのスキンシップを過度にし過ぎないことが大切です。
ミュータンス菌を除去することは可能か
では定着してしまったミュータンス菌をお口の中から除去することはできるのでしょうか。
残念ながら定着してしまったミュータンス菌をお口の中から完全に除去することは現時点ではできません。
虫歯を受け入れてしまったら、もう追い出すことはできないのです。
ではもう虫歯と付き合っていくしかないのかといえばそうではありません。
ミュータンス菌が口腔内にあっても、その細菌が悪さをしないよう環境を維持することで虫歯の発生を防ぐことはできるのです。
細菌達は不衛生な環境を好みます。
また唾液の少ない乾燥した環境も細菌の活動を活性化する場になります。
こうした環境を排除し、細菌の活動を押さえるためのケアを続けることで、虫歯の発生を抑制することは可能なのです。